後回しにしてしまう癖。
いつかやろうとして、ずっとやれていないこと。
こうした方が良いって分かっているのになぜか取りかかれないタスク。
こういったことは誰にでもあるだろう。
今回は、なぜかやれない現象についてお伝えしたいと思います。
何かを「やろう!」と決意し、やる気に満ちている時。
この時には心のアクセルが働いています。
アクセルは前に進むための指示系統です。
車であればアクセルペダルを踏めばぐんぐん加速し前に進みますし、
自転車であればペダルを漕ぐことでぐんぐん前に進みます。
しかし原動力なくしては、いくらアクセルを踏み込んだところで前に進みません。
アクセルは前へ進むための指示や合図や操作系です。
では原動力とは何か?
原動力は車であればエンジン。
人間であれば筋力です。
では人も原動力とアクセルさえあれば進むのか?
進みます。
ただ筋力で前に進むのは物理的な身体の運動限定です。
実は人間の心にもこのアクセルがついており、さらに原動力も備わっています。
それと同時に行動を制限したり、やめさせる方向に働く操作系も存在します。
アクセルが存在すれば、もちろんブレーキも存在する。
原動力がしっかりしており、ブレーキを解除して、アクセルを操作すれば、人は行動に移し前に進むことができます。
前へというのは、歩いたり走ったりという物理的なものから、
成長するための勉強することであったり、何か上手になったりするために何かに取り組む、といった心理的なものも含みます。
ではここから心理面の「アクセルとブレーキの正体」について考察して行きましょう。
後回しや、なぜかやれない現象はこのアクセル・ブレーキと原動力で全て説明がつきます。
では、心の原動力とは何か?
それは欲求です。
心の奥底にある、本心から湧き出る欲です。
アクセルは何か?
動機、希望、絶望感、危機感などの感情です。
欲×動機
欲×希望
欲×絶望感
欲×危機感
これだと抽象的な表現なので分かりにくいです。
それではもう少し具体度を上げて、例も交えながら解説していこう。
原動力であるとされる欲求やアクセルである感情の源は、たったの3つの生命が持つ原則から発生します。
1、報酬を好み、損失を避ける
2、生存と生殖に有利なものを選択する
3、資源は有限、最小コストで目的を達成させる
この原則から人間の原動力とアクセルが何なのかが紐解けます。
1、2、3をもう少しとっつきやすい言葉に変えてみます。
1、報酬に向かうか、危機を回避するか
2、死なないようにすることが最優先。かつ異性にモテるために行動する。
3、なるべく損したくない。最小最低のコスト(時間、労力、金額)で1と2を達成させようとする。
生命の原則123 → 原動力(欲求)→行動に駆り立てる「感情」
この一連の流れが、行動へ繋がるのです。
アクセルが開かれている物事は、行動としてアウトプットが発生し、開かれていない場合は行動もアウトプットも発生してません。
もしあなたが今やっていることがあるなら、生命の原則1、2、3のルールにはまるものであるはず。
ただ1、2、3に当てはまらない行動もあります。
それは、人間特有の高尚な余暇の過ごし方である。
趣味や嗜みといったものです。
簡単にいうと、なぜだか分からないが、理由もなく「好き」とか「ワクワクする」ものこと。
人の行動は大きく分類すると、全てが「生命原則123」と「ワクワク」することであるのです。
今度は違う視点から見てみよう。
冒頭のやりたくてもやれていない行動はここまでの論理の中ではどの様に解釈できるのか?に視点を変えていく。
ここでは勉強をやりたくてもやれないと言う状況を例に進めていこう。
実は勉強することを後回しにしている時点で、脳はその物事を
報酬なし、回避するほど危険もなし、やらなくても死にはしないし、モテもしないし、コストがたくさんかかるし・・・
かつ、好きでもないしワクワクもしない・・・
と見ているのです。
欲求に駆り立てられるものがないなぁ。
暇だな〜。
何もしてないわけなので、手持ちぶたさを感じ始める。
すると、今したい!すぐしたい!すぐ気持ちよくなれて、すぐ楽しくなれることをしたい!
コストかけてらんないから、安近短で気持ちよくなる何かはないかなぁ!
こちらに注意が逸れて行きます。
そうだ!
ゲームしよう!
掃除しよう!
部屋の片付けもしよう。
ちょっと甘いもので休憩。
安近短での報酬(確実に、すぐ気持ち良い、すぐスッキリ)を得られるものが始まる。
人は本当にやりたいことは、もうすでにやっているのだ。
「いつかやろうは馬鹿野郎」なんて言葉もある。
「状況が整ったら」→永遠に状況が整うことはありません
「暇になったら」→いつまでも暇にはならない
「子供がまだ小さいから」→小さいこどもがいても、やっている人はいる
「今お金に余裕がなくて」→今後余裕になるような対策してますか?
「勉強する」に対して欲求が向いてないので、他事をして欲求を満たすことにアクセルが全開になっている。
いやいや、そんなことはない!
本当に勉強したいって思っているんだけど、できないんだ!
マジでどうにかしたいんだってーー!
と反論があるかもしれない。
が、しかし心の奥の奥、深層心理、思いの根っこは「勉強なんて取るに足らないことだ」と認知しているのだ。
こんな格言がある
「言っていることではなく、やっていることがその人の正体」
口や頭(表層意識)でどれだけ立派なことや、どれだけ理にかなっていることを言っていたとしても、その人のやっていることが言っている内容と相違している場合がある。
それは表層意識と深層意識とで乖離が発生しているということ。
意識と無意識でズレが発生している。
私が小さい頃「勉強したら?」なんて言われた記憶があります。
あなたも幼少期に「勉強しなさい」と親に言われたことは1度や2度ではなかったと思います。
親になんと言われようが言われまいが、勉強をしてない時点で勉強は「1、2、3&ワクワク枠」にはまっていないのだ。
勉強をしたいという欲求そのものがないのだ。
アクセルが一切開いていない状態だ。
脳の深層意識さんは勉強に対してこう思っている。
私は勉強をしたい欲求自体がない。
しても報酬がないと思っている。
勉強しないことで、損失が出るとも思っていない。
もし、しなくても死なないし、勉強できてもモテるわけじゃない。
勉強できる人になるためにはコストが高すぎる。
「やめだやめ!やってらんね〜」
だからやっていない。
なので、あなたもシンプルにこう考えるといい。
今やっていることは、やりたいこと。それが私の本音。
今やっていないことは、やりたくないこと。
それだけである。
素直にそのように自分を受け入れてあげると「自分」というものの理解がなんと楽になることか。
今やりたくてやっていることには、理由がないはず。
「餓死しないようにご飯食べます」
「◯◯という理由があってご飯食べています」
という人には出会ったことがない。(紛争地帯や極地は除きます)
ご飯を食べるのに理由はない。
食べたいという欲求だけであるだけだ。
なぜ?と聞かれても、食べたいからだとしか答えようがない。
今あなたがやっているありとあらゆる行動も、同じだ。
理由がなくてもやっている。
「1、2、3&ワクワク枠」にはまることしかしてないはずなのだ。
どの様ななケースでも「1、2、3&ワクワク枠」のどこかに必ず当てはまる。
他人の悪口を言う → 集団の中で生き残るための処世術。他者を落とすことで自分が優秀に見えるようにして生き残ろうとしている。
怠けて引きこもってゲームばかりしている → 少ないコストで、楽しいと言う報酬を得ている。ワクワクするからする。
潔癖症でありとあらゆるものを消毒する → 不潔が生存を脅かすと盲信している。汚いものに触れないようブロックが働いている。
よく勉強をする → その人にとっては勉強は生き残るための手段となっている。もしくは勉強自体が楽しい。ワクワクする。
これに対して、後回しにしてやっていない事の場合はどうだろう
やっていないことを、なんでやっていないのですか?と聞くと、ビックリするほどたくさんの理由が出てくる。
意識の部分で考えた、ゴチャゴチャとしたクズ思考が、大量の理由をわんさか生み出す。
やっている行動にはやっている欲求がある。
やってない行動もしくはやりたくない行動には理由がある。
この「理由をつくるゴチャゴチャとしたクズ思考」がブレーキです。
・今大変だから
・お金がないから
・暇がないから
・自信がないから
・能力が低いから
・年齢が
・性別が
・子供が
・世間体が
・常識的じゃないから
・あの人に止めれらたから
・カッコ悪いから
・責任を取りたくないから
・シンドいのは嫌だから
行動できていない人は皆、
・めんどくさいし楽をしたいのだ(責任放棄、思考停止、他責思考、保護を求める)
・すぐに成果が欲しく、損をしたくない(一発逆転大好き、石橋を叩いて渡らない、補償は手厚く)
・世間からはみ出したくない、皆と一緒がいいのだ(裁量権放棄、依存、長い物には巻かれろ、目立ちたくない)
ここまでの話を一度まとめて整頓してみよう
①やっている
「1、2、3&ワクワク枠」によって欲求(アクセルON)が発生している。理由はない(ブレーキOFF)。
②やっていないこと
「1、2、3&ワクワク枠」に当てはまらないから欲求が湧かない(アクセルOFF)。理由がある(ブレーキON)。
少しスッキリしてわかりやすくなった。
しかしまだ見落としているパターンはないだろうか?
実は、①②以外にもう二つ見落としているケースがある。
③やっている、しかし理由がある
④やっていない、しかし「1、2、3&ワクワク枠」にはまる
これらのケースは実はアクセルとブレーキの同時踏み状態だ。
よって凄まじくストレスフルである。
もっと簡単に言うと、
③やりたくないけど、やる
④やりたいけど、やれない
この③と④の状態を表してる単語が、
「頑張る」と「我慢」です。
あなたの人生がよりストレスなく幸せとワクワクに満ち溢れたものになるためにはこのブレーキの解除が不可欠なのです。
ブレーキのことをメンタルブロックと呼びます。
正確に分類していくととメンタルブロックは24種類に上ります。
ここではそれぞれの説明は割愛しますが、多岐にわたってあなたの行動を制限し心を苦しめています。
ではどうしたら良いのか?
ストレスがかからないのは①と②、ストレスフルなのが③と④
答えはもう簡単だ。
やりたいことだけやって、頑張っていることと、我慢することをやめるだけ。
私のところにもエクササイズやトレーニングなどで日々たくさんのお客様が来店されます。
きちんとエクササイズが続いて、かつ成果がすぐに出る方のほとんどは、日頃の生活において頑張ることも我慢もしていない方です。
改善や成長のためのパーソナルセッションを、お客様と二人三脚で行なっていますが、実は運動の最中に運動と関係ないような心理への様々な投げかけを行なっています。
そしてやはり、頑張ることをやめた分だけ成長が早くなり、我慢をやめた分だけストレスからの逃避行動が減り、成長が加速します。
頑張りを手放した分だけ、成長し
我慢を減らした分だけ、加速する
ただ気をつけていただきたいのは、0 or 100の思考はしないでいただきたい。
アクセル100、ブレーキ0は理想ですがそうはなりません。
10だったアクセルを80に近づけようとしたり
70だったブレーキを50に減らそう
こういった方向で、状況に合わせて調整をする柔軟性が必要です。
車の運転でも、フルスロットル!!フルブレーキ!!ではジェットコースターのようにスリリングで、暴れ馬のようにギクシャクになってしまう。
私は過去にアクセル100!しかしブレーキ90で稼働していた時期があります。
確かに10のプラス分だけ前に進んではいましたが、当時ものすごく苦しかったです。
収入は鰻登りでしたが、それと共にストレスが増し、ストレス解消の必要コストがどんどん増えました。
稼いでいたけど、出ていく。
お客さんは増えたけど、信用は減る。
仕事時間が増え、余暇や自分時間が減少。
ストレス回避ストレス解消のための行動が増えたため、人間関係でも大きな遺恨を残すという失敗をたくさんしました。
今はもっと力が抜けるようアクセルは50程度、ブレーキは20程度に感じられるようになています。
仕事のボリュームと力感が減っているのに、ストレスも溜まらず、それでいて前より収入と信用は増えていると実感しています。
あなたも今一度、立ち止まってみましょう。
自分をよく観察して、
頑張ってしまっていることを吐き出そう。
我慢していることを書き出そう。
頑張ってしまうリストと、我慢リストを作成し、明確にこれをやめる!と決断し、一つ一つ手放して行きましょう。
ブレーキが少ない、力みの少ない生き方は、絶品です。
病みつきになりますよ。
更に詳しい説明はプロフィールより
''健康を学ぶ''動画メディア
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より自分らしく生きるためのヒントを
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メディカルトレーナー Revital栗山
「心」
自尊心・自己肯定感・自己有能感を高め
自己実現欲求で生きる。
そんな心には、内面から出る美しさが宿ります。
「身」
不定愁訴がなく、意識することなくハイパフォーマンスな身体。
そんな体には、健全な精神が宿ります。
「美」
自然体で生き、自己研鑽をすることで作られる本来持っている美しさ。
そんな美しさには、体内の美しさすなわち、健全さが宿ります。
「健」
害をなすものを排斥でき、本来あるべき機能を円滑に作動させられる健全さ。
そんな健全さからは、状態の優れた身体が
宿ります。
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