私は人生において、人が行っていくことは、たったの一つしかないと考えています。
それは「問題解決」です。
人が生まれてから死ぬまでにしていることは、問題解決のみである。
私たち人は、この世に生まれた瞬間に必ず「オギャー」と泣く。
これは、最初の1回目の呼吸をするために泣きます。
呼吸ができないと、死ぬ。
だからその問題解決のために、泣いたのです。
飢えて死ぬから、お母さんのおっぱいを吸えるようにするのも。
立ち上がって、歩き回って、世の中を学習するために冒険するのも全て、何かしらの問題があって、その解決のために行う行動です。
問題の解決のために、ある程度の苦労があり、生きていると必ず苦難を迎えます。
そのため、仏教の言葉で「一切皆苦」なんて言葉もあります。
「一切皆苦」・・・世の中や人生は思い通りにならないものであり、思い通りにコントロールできることは決して多くないという心理を教えている言葉です。
*詳しく知りたいという方は、調べてみてください。
とにかくこの世では、思い通りにいかないことばかりで、生きるとは、思い通りにいかないことへぶつかって、乗り越えていくことである。
これがこの世の真理です。
壁にぶつかり、乗り越えていくこととは、すなわち問題解決なのです。
今の日本の社会では、成人して社会に出るまでは親の保護のもと育ちます。
この期間では、自分の問題解決にのみ集中していればよいのですが、社会に出ると今度は人の問題解決をし始めます。
これが”仕事”です。
仕事とは他人の問題解決のお手伝いなのです。
自分の問題のことだけを考えていて良いのは、子供の内だけなのです。
自分本位で許されるのは、子どもの特権です。
その究極体が赤ん坊であるのです。
ここまでの前提を踏まえて、以下の様な質問に答えていくと、どう回答できますか?
「年収が全然上がりません!汗」
「副業を始めたけど、全然売上が出ません!涙」
「独立したけど、閑古鳥が泣いて店仕舞い寸前です!」
「収入が得られません」
ぜーんぶ、この様に答えられます。
「他人の問題解決がうまくできていないからです」と。
今回の”理念”の話はどんな職業の方にも当てはまることです。
・コーチ・コンサル・セラピスト
・アフィリエイト
・MLM ネットワークビジネス
・製造業
・税理士、弁護士などの士業
・HP制作、WEB関連事業
・ソフトウェア開発
・フルコミッションの営業
・代理店ビジネス
・路面店、エステ整体回路飲食など箱ビジネス
・B to Bのビジネス
・芸能、芸術関係
などなど・・・
売上規模に関わらず、正社員なのかアルバイトなのかパートなのか雇用形態を問わず、職種や業種を問わず、社会に出てお仕事をされている方々、全ての方にとって大切な話しとなります。
「収入が得られない」
こうなったときには、まず原点に立ち戻りましょう。
なぜお客さんが商品を買うのか?
なぜあなたからそれを買うのか?
実はこの世の中の、うまくいっている仕事は必ずこの順番で成り立っています。
1、なぜその仕事をしているか?
2、誰にどうなってもらいたいのか?
3、何を提供するのか?
4、どのようにして商品・サービスを広げるのか?
どの商売も、この順番に進めていく。
この順序からはみ出ている仕事や会社はひと時の繁栄はありますが、長くは続きません。
例外はなく、必ずです。
4つのステップをもっとシンプルな言葉に置き換えよう。
①なぜ?
②誰に?
③何を?
④どのように?
お仕事がうまくいっていない人や収入で困っている人は、ぜひこれを思い出してください。
ここに戻ってきて、私はなぜ仕事を始めたのか?と。
私の仕事の原点は、①の「なぜ?」であったと。
誰のどのような問題解決をしたいのか?
これが原点で、
なぜ?その仕事を始めたのか?の原点なのですから。
しかしながら、現在日本の社会ではこの原点が欠如している人が非常に多いのが現状です。
いきなり③と④の、何を?どのように?から仕事を始めていませんか?
③④から考えている人の思考はこうです。
・次はなんの仕事に就こうかな?
・職種は何が良いだろう?
・ここであれを販売したら儲かるだろう。
・このコピーライティングは人の目に留まる!
・こうやって販売したら皆が食いつくぞ。
・私はこれが得意だから、この仕事にしよう。
・今までこうやってきた。次もそうしよう。
方法や職種やテクニック論に偏っていませんか?
大切なことを見失ってませんか?
どうやったら収入が伸びる?
求人やマーケティングやコピーライティング、HP作成やSNSなどの枝葉ばかりに目が向いてやしませんか?
私も昔、雇用されていた時は
・現場を回さなきゃ
・売上を立てなきゃ
・売らなきゃ
・給与アップのために人事からの評価を上げなきゃ
・稼がなきゃ
・アポを取らなきゃ
・商談を進めなきゃ
仕事をしている間
寝ても覚めてもそんなことばかり考え、
「やりたい」
「楽しい」
「心地よい」
ワクワクの感情は全くなかったのです。
そしてついに破綻の日を迎えます。
がむしゃらに働いて、なんとか収入を得て、この世でちゃんと生きていこうとするがあまり、最終的に自分が壊れるという事態を引き起こしました。
仕事が大変な上に、うまくいかないことによるストレスから様々な依存に走り、家庭や家族がめちゃくちゃになりました。
休日は仕事の疲労で、ぐったり。
家事や子育てに関わることも満足にできず。
いつも疲れているか、不機嫌でいるかのどちらか。
これは自分の問題解決で精一杯!という状態です。
しかし今になってこの頃のことを振り返ると、私はあの状況を運命より与えられたギフトであると感じています。
人生めちゃくちゃになるという「絶望」を味わうことで、生き方を見直すきっかけをもらったのです。
一方から見ればただの大惨事ですが、他方から違った視点で見れば、【人生の大きなギフト】であるとも言えます。
壊れることで初めて気づけたのです。
ギフトをいただいたことをきっかけに、私は生き方を次々に見直していくことになます。
そこからは、
・自分が心躍ることはなんなんだろう?
・心の底からやりたいことってなんだろう?
・自分はこの人生で何を成したいのだろう?
と常に自問自答をするようになりました。
自分の状況が大きく変わり始めたのは、この自問自答に答えが出始めた頃からでした。
今所属している環境には自分の追い求める理想はない!
そう確信して、それまでの環境から、独立して、個人で起業しました。
この自問自答は冒頭の
1、なぜその仕事をしているか?
2、誰にどうなってもらいたいのか?
3、何を提供するのか?
4、どのようにして商品・サービスを広げるのか?
につながります。
1、のなぜその仕事をしているのか?
これを明確にすのが、先ほどの自問自答です。
3、4のスキルや知識、セールス方法、マーケティングはそのうち磨かないといけないことではあるが、なぜ?と誰に?が一番の根っこで、ここが明確でないと3、4がブレるのです。
コロコロと仕事が変わる人は、なぜ?と誰に?が明確でないのです。
仕事内容や職種にこだわりがない人も、なぜ?と誰に?がないのです。
仕事や収入の面でうまくいっていない場合は、ここに立ち戻るのです。
今回のテーマである”理念”というのはまさしく、なぜその仕事をしているのか?である。
あなたの理念に共感してくれている、ファンが多い会社や個人が生き残る。
非常に大きく成長している企業は、この理念が明確である。
こういう社会にしたい!
こういう世の中にしたい!と
理念が非常に明確です。
理念を具現化するための手段として会社があり、
会社の運営のために、店舗や装飾や機材や仕入れがある。
理念の具体化のお手伝いをしてくれる人が従業員やお客様で、
あなたの理念(ワールド)を作っていく過程が商売(ビジネス)です。
あなたのワールドに参加したい!という方々がお客様で
お客様が払う代金はそのワールドの入場料
あなたの理念の具現化のための手段として商品がある。
スターバックスはコーヒー屋じゃない。
アップルは電化製品を売っているのではない。
どちらもライフスタイルを売っている
EX)
人々の心を豊かで活力あるものにするために → お洒落で落ち着ける店舗デザイン
音楽を胸ポケットへ → アイポッド
商品というのは、この「〜〜〜」で、世界観を具現化できますよ、という利用者の夢実現のための道具(ツール)です。
「そのワールドに入っていくと、この先にこうなりますよ!」
「この問題が消えて、未来にこういうワールドが待ってますよ!」と、
入る前の不安を取り除くことが、営業(セールス)。
ワールドの存在を大勢の方に知ってもらうためにするのが宣伝(アドバタイジング)。
「興味あります!」
「ワールドを作る中身である商品は何ですか?」
「どこへ行けば買えますか?」と、
相手の方から教えてくださいと、来てくれるようにすることが、印象付け(ブランディング)。
自動的に向こうからやってきてきてくれるような宣伝方法を、自動集客(マーケティング)という。
これが商売の基本中の基本です。
あなたがもし
収入が低くてやばい!と絶望しているのなら。
仕事が楽しくないとか、やらされている感があるのなら。
なんとなく毎日が過ぎていく感覚があるのなら。
辛くて、耐えているだけの毎日であるのなら。
今この理念の話を読んで、商売の基本を知ったことによって、これから変わっていくいう変革のきっかけを得たのです。商売の基本を身につけてのびのびと豊かに育っていく大チャンスの変革期、過渡期にいるということですよ。
日々忙しく、いろいろなものを追いかけて試行錯誤をしていると思いますが、うまくいかないな?と足が止まるときには一度この原点に戻ってみてください。
何はともあれ”理念”(ワールド)がないと
1「なぜその仕事をしているか?」がないと
①「なぜ?」がないと
WHYがないと何も始まりません。
誰の問題解決をし、誰の喜ぶ顔が見たいのだろう?
その喜びが増えたら社会はどう変わっていくのだろう?
さらに積み重ねると、世界はどう変わっていくんだろう?
あなたがいるからこそ、救われる人がいるのです。
理念は考えて作るのではなく、既にあなたの内側にあるのです。
あなたの脳内に、人が喜んでくれる顔がはっきり思い浮かびますか?
答えはあなたの中にある。
自分の中の理念があれば、何をどう提供したら良いのか?は自然と見えてくるはずです。
ここまで読んでも、
全くわからない!何も浮かばない!、理念なんか考えたことないしどうやって見つける?という場合には、この質問に答えて(アウトプット)みてください。
書き出して、リストアップしてみましょう。
1、なぜあなたはその仕事をしているのでしょうか?
2、なぜあなたはその商品を扱っているのでしょうか?
3、その仕事、商品を通して誰にどうなってもらいたいのですか?
4、あなたの商品を買ってくれる人は、どのような悩みを持っている方ですか?
5、あなたの商品を買われた方はどうなるのでしょう?
6、なぜその方は他の方ではなく、あなたから買われたのでしょう?
これらの質問に答えるだけで、必ず何か
見えてくるもの、気づきがあると思います。
世界はあなたを待っている。
世界はあなたの助けを待っている。
とにかく楽しそうに理念=ワールドのビジョンをピュアに話すのです。
すると人が集まってきます。
手助けしたい!お客さんやチームや従業員が集まる。
私も他者への愛が欠如していて、目先のテクニックに頼り、目の前の作業をこなしていた頃はお客さんがまったくいませんでしたよ。
他人の問題解決(ビジネス)は愛です。
世の中や社会やお客様に対する愛の形です。
商売人(ビジネスマン)は愛の人。
” 愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である ”
ー精神分析、哲学の巨匠 エーリッヒ・フロムー
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