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理想が手に入る思考 ー後編ー

成長マインドセットの傾向は、


・ミスや失敗など起きている事の全てを自分事として受け止める

・失敗やミスをした時に自分の中にその原因を探る

・積極的に問題解決に臨む

・結果よりも自分を向上させることに意識が向く

・自責で、物事を捉えており、当事者意識が高い

・起きた事実は全て自分の責任であると考えています。


などが挙げられます。


このようなマインドセットが整っていると、困難に立ち向かうほど自分の能力が伸びていくので、進んで困難を取ります。

もし同時に二つの仕事を依頼されて、今のキャパシティではどちらか一方しか受けられないと言う状況があったとします。


すると成長マインドセットの人は、進んで大変そうだな、と感じるものを選択します。

困難の中で揉まれれば揉まれるほど、それを乗り越えた時に非常に大きな成長が手に入っていると知っているからです。

時には自分の能力の幅を大幅に広げないと、できないような挑戦にも進んで果敢に取り組んでいきます。


また、自分の背丈に合わない頼まれごとをされた場合においても、不安や焦りを抱えながらも進んで引き受けたりします。


そして一度でも成長マインドで行動を起こした先で成長を実感した経験が生まれると、成長を感じられないものに取り組むのがバカらしく感じられてきます。

何かお願い事をされた時も、成長が感じられないものは「やりません」と断ることができるようになります。

安請け合いすることも少なくなります。

時間や労力を無駄にすることを避けるので、有形資産を求めること全般に興味が薄らいでいきます。

他者からの評価よりも自分の成長はどうだったのか?という無形資産にしか興味がなくなるので、他人からの見られ方や、承認を求めなくなります。



すると以下のような特徴が現れるようになります。


・自慢はしない

・自分の失敗談をたくさん話す


・自分を含め人の粗探しをしない

・良い面に目がいく


・他人の挑戦を応援する

・自分の挑戦を邪魔をする人を嫌う


・人の失敗に寛容になる

・周りの人間に安全に失敗をさせようとする


・心配することや過保護にすることやお節介をしない

・見捨てず見守るができる



「地獄への道は善意で舗装されている」

というヨーロッパの格言もあるほどです。


日本にも

「ぬるま湯ほど恐ろしい楽園はない」

という言葉もあります。



筆者も成長マインドセットへ変わるために、大きな壁を自ら作り出した経験があります。

同業者や整体やセラピストなどの体に関わる仕事を生業にしているプロ相手にセミナーを開催するという、当時の自分には壮大な計画をしたのです。

善意で舗装された道からはみ出し、ぬるま湯から出ることを決断したのです。



コンテストでの実績作りで失敗していた頃なので、能力や自分のスキルは本当に乏しかったです。

もちろんセミナーは開催したこともありませんでしたし、具体的にどのように作り上げるのか全くわかりませんでした。

右も左もわからないがとりあえず会場をおさえ、告知をし、さっさと集客を始めました。



もちろん不安だらけです。

恐怖しかありません。


「失敗したらどうしよう」

「一人も申し込みがなかったらどうしよう」

「しどろもどろになり、人前で話せなかったらどうしよう」

「価値をきちんと提供できなかったらどうしよう」

「同業者からほらやっぱり失敗したと恥をかくかも」



しかし、告知を出したからにはもう後には引けません。

その後どうにかこうにか、集客をある程度確保できて開催にこぎつけることができました。

せっかくできた集客なのに、「お客さんが来てしまった」と感じてしまいました。


全力で企画と運営をしましたがもちろん初回なので、クオリティは散々でした。



ものすごく見にかっただろうし。

話は飛び飛びでしたし。

表情も固かったし。

料金に合うものが提供できたかわかりませんし。

がっかりな思いをしたお客さまも多かっただろうし。


細かく見たら、失敗だらけの内容でした。



しかし後日冷静に振り返ってみると、この身の丈に合わないセミナー開催という挑戦で得たものはかなりありました。


パワーポイントで資料を作る能力が身についたり

パソコンの画面をプロジェクターで投影することできるようになったり

集客のプロセスが理解できたり

キャチコピーやチラシの作成ができるようになったり

自分でもやれるんだとちょっと自信がついたり・・・



ここには挙げ切らないくらいたくさんの成長を手にできました。


表面上は失敗をたくさんしたし

満足いく内容ではなかったけど

設備投資などで収支はマイナスでしたが

準備に物凄い時間を費やてしまいましたが


とにかくたくさんの能力が身につきました。

有形資産をたくさん消費しましたが、大きな無形資産が手に入ると言う経験をしました。


成長マインドに一気に切り替えるには自分の責任でなんとかしないといけない状況に自分を追い込むことで無理やり成長マインドセットのメリットを体感させれば良いのです。

私のパターンのよう強制的に切り替える方法もありますが、ぬるま湯に入っている体を少しずつ外に出す方法は存在します。

まさにライオンは我が子を崖から突き落とすとも言いますが、皆さんはそこまでのことをしなくても大丈夫です。




成長マインドセットに切り替えられない方は、壁にぶち当たると、とある行動をとる特徴があります。

その特有の特徴を、違うものに切り替えていけば良いです。


その特徴とは「自分責め」です。


自分責めが始まると、そこには必ず気分の落ち込みがセットで訪れます。

誰しも責められると辛いです。

責められた側は、悲しい、辛い、腹立たしさ、無力感などの負の感情を抱きます。

壁にぶち当たって何か失敗をすると、責める自分が顔を出します。

責める自分と責められる自分がいて、責めて落ち込むまでの一連の流れが自分の中で起きてしまうのが、自分責めです。



あなたは何か興味のあることを楽しくやっていたのに、難しくなったり壁にぶち当たると途端に嫌になってしまうことがありませんでしたか?


これは固定マインドセットが顔を出し、自分責めが始まり、その仕業でやる気をなくしてしまっているからです。


人は前向きな行動に出る時には、前向きな感情が必要となるのですが、自分責めにより後むきな感情になってしまっていると、後向きな行動が多くなります。

成長に消極的になったり、自己成長とは反対の行動が増えます。

消極的になると今の状況を変化させたくないと、その状況や環境に留まりたいと思います。

反対の行動とは、自分を慰めるような行動のことをさします。



このような事を頭の中で呟いていませんか?


「こんな状態では不可能だよ」

「できなくても仕方ないよね」

「お金も暇もないからやっぱり無理」


上司と比べて成果が出ない私がハマっていた言い訳探しの状態がこれにあたる。

自分を慰めるような行為。


自分責めをする人の心理のさらに奥には、こんな思いがある。


「こんなことをできない自分はやっぱり低脳だ」

「しっかりしてない私は価値がない」

「部下や子供を感情で叱責した私はダメな人間だ」

「こんな思いを抱いてしまう私は弱い」



このような流れで自分責めが発生している時には、成長が止まってしまうのです。

なので成長思考にマインドセットを切り替えるためには、先ず自分責めをやめなければならないのです。



ではどのように自分責めを止めるのか。

固定マインドセットが出てきた時、成長マインドに戻すためにやることはこの4手順です。


1、自分責めをせずに「悪いマインドが邪魔してるな」と感じ取って認知する。

2、その後、冷静になり、何が難しくて、どのような壁が立ちはだかっていて、何が改善策なのかを落ち着いて考える。

3、改善策かな?と思えるものが見つかったら、まず試しにそれを実際にやってみます。

4、3を試した後、クリアできず再度壁にぶち当たったら、また1〜3を繰り返す。


これを淡々と行います。



具体的にはこうします。



「こんなことをできない自分はやっぱり低脳だ」

→これは私にはできないのだな


「しっかりしてない私は価値がない」

→しっかりするのが苦手だな


「部下や子供を感情で叱責した私はダメな人間だ」

→感情で叱っているな


「こんな思いを抱いてしまう私は弱い」

→こんな思いをしているな



このようにダメ出しをしている部分をなくして、客観的な状況だけに言い換える。

その後にこの接続詞をつけてみてください。



「それならば」




「こんなことをできない自分はやっぱり低脳だ」

→これは私にはできないのだな

→それならば


「しっかりしてない私は価値がない」

→しっかりするのが苦手だな

→それならば


「部下や子供を感情で叱責した私はダメな人間だ」

→感情で叱っているな

→それならば


「こんな思いを抱いてしまう私は弱い」

→こんな思いをしているな

→それならば



多くの成長が止まっている固定マインドセットの人々は、自分責めをして、そこで終わってしまっています。

ダメなんだー、弱いんだー、悪いんだーとパニックになって、その後に落ち込んでおしまいです。

責めるから落ち込む。

だから淡々と、とにかく自分責めの言葉を消して、「それならば」を接続してみてください。

するとその後の言葉が自然と湧きあがってきますから。

脳の無意識の領域が、「それならば」の後に続く言葉を必ず探し出してきてくれます。



上司と私の差は、このマインドの差だったのです。



何度も冷静に挑戦をしながら自分の能力の幅を少しづつ少しずつ広げていくことができれば、自然と脳が能力の広げ方を学習します。

固定マインドセットで出来上がっていくのは、数々のできない言い訳と、やれていない理由ばかりなのです。

それに対し成長マインドセットではできないパターンと、成功したパターンの蓄積が淡々と進んでいき、それが糧となって能力の幅をどんどんと広げていきます。


そして一度マインドセット変更の成功体験が出来上がると、そのことをまた脳が学習し、人はどんどん成長マインドへと変貌を遂げるのです。

成長のパターンの学習こそが、成長マインドセットを作り出します。

そしてさらにこの小さな成功の積み重ねが、そのうち大きな自信へと変貌を遂げます。


自信が積み重なり、自分自身が成長していくことこそが本当の問題解決であり、ぶち当たった壁を乗り越えるということなんだと、身をもって体験する。



しかし、


その最初の壁が乗り越えられないんだよ!

だから一度も壁を越えたことがないんだよ!

だからマインドセットを変えるなんて無理なんだ!


こういう思いを持つ人も多いでしょう。


こういう場合は往々にして、壁の設定を自分で高くしてしまっちることがほとんでです。

乗り越えられない壁はあなたの前には現れません。

脳は既に知っている、既知の概念しか理解ができません。

あなたが壁であると認識しているその物事は既知のことであり必ず解決できるものであるはずなのです。


しかしその壁を非常に大きな壁にしてしまう悪い考えがあります。

完璧主義です。


成功は失敗の先にしかありません。


複数ある選択肢のうちのどれかが正解であると考えているから、決断に迷いが出たり、行動に移せなくなります。

固定マインドセットの人は無意識に失敗を避けます。

しかしながら始めのうちはどの選択肢をチョイスしてもほぼ全て失敗となります。


もしたまたま成功の選択肢を見つけてしまった方は、成長のチャンスを失ったので、それは実は不幸なことだったりしますが。


私もコンテストの挑戦をするに至るまでに、体のことについての成功体験しかなかったことが固定マインドセットから抜けられなかった要因であったと考えています。

失敗体験がなかったことが固定マインドセットを作り出すこともあるのです。

失敗体験がないことが、また完璧思考を作り出し、固定マインドセットが強化されていく。



固定マインドセットで動けないと悩む場合は、この完璧でないといけないという幻想を捨てなければなりません。



完璧でなくても良いのです。

自分のなかの小さな壁を失敗して転びながら一つ一つ乗り越えていけばいい。

壁が越えられないのなら、それを階段に変えてしまえばいいのです。

高すぎるから壁なのです。



一つ一つを小さい段差に細かく分けていけば、立ちはだかる大きな壁は、階段となります。

細かく分けても、一枚の大きな壁であっても登り切った後の高さから見る景色は変わりません。

乗り越え方はどちらでも良いのです。

一発逆転的な、棚からぼたもち思考でいる限り、壁は凄まじく高いままとなります。



ここまでの話をシンプル3ルールとしてここにまとめます。


1、「この世の困難は階段状に分けてコツコツのぼる」


2、「誰かが解決してくれる。誰かが何かを与えてくれることはない」


3、「立って歩いて登っていくのは、自分の足なのだ」



実際に行うやることの手順をもう一度


1、自分責めをせずに「悪いマインドが邪魔してるな」と感じ取って認知する。

2、何が難しくて、どのような壁が立ちはだかっていて、何が改善策なのかを落ち着いて考える。

3、改善策かな?と思えるものが見つかったら、まず試しにそれを実際にやってみる。

4、3を試した後、クリアできず再度壁にぶち当たったら、また1〜3を繰り返す。






私が

ボディメイクコンテストで、結果を残せた時、

ダンスコンテストで優勝した時、

優秀社員賞を獲得した時、

ミスコンテストの審査員に就任した時、

セミナーを毎月開催していた時、


今振り返ると結果が出ていた時は全て、成長マインドセットでした。



逆に収入が低い時、働けど働けど楽にならない時、

八方美人で人が離れて行かないようビクビクにしていた時は固定マインドセットでした。

その当時は常に周りに不平不満を撒き散らしていました。

そのくせに言い訳を言う口は達者だったが、行動は全くしていなかった。

常に人の顔色ばかり伺っていました。


まともな仕事につけないのは、親がきちんと育ててくれなかったからだ。

社会に出て人付き合いがうまく行かないのも、上司との折り合いがつかないのも、会社がおかしいから、上司がおかしいからと思っていました。



恵まれすぎていた。

失敗がなさすぎた。

何となく何でもうまくやれていることが、ここにきてネックとなったのです。



変えないといけないのはマインドセット。

必要なのはスモールステップの前進と数々の体験。


実は大人になってから「ない、だから欲しい!」の考え方が残っているというのは、精神が未成熟なままになってしまっている。

未成熟で発育が止まってしまう、心の病気であるといっても過言ではない。

心理学者や精神科医の中にも、心の病の入り口として行き過ぎた完璧主義を危惧する声もある。

「既にある、だから大丈夫」と思えたら、その時には理想が叶っています。


自分で進まない限りはクレクレくんで一生を終えてしまう。

被害者意識を捨てよう。

しがみつくのではく、新しいもの得るために、古いものを手放しましょう。



現状維持は衰退

変化・進化=繁栄

地獄への道は善意で舗装されている

ぬるま湯ほど恐ろしい楽園はない


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