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成長する、しないの分岐点

あれこれ試して、試行錯誤を繰り返しても全く結果がでなくて挫折をしたという経験はありませんか?

エクササイズに励み健康のためにと、努力を惜しまない方々の中にも同じように経験があるのではないでしょうか。


お客様からもよく質問をいただく。


「食べてないのに全然痩せないのはなぜ?」

「望まないところに筋肉がついてムキムキに見えて困る」

「全然体力がつかなくて、元気になる兆候が見えない」

「腰が痛くてマッサージ行くけど、またすぐに戻っちゃう」



なりたい体型になっているか?

なれていないか?


快適に動く体か?

痛い・重い・辛いを感じる不快な体か?



両者の違いは何だろうか。

私も過去にこの両者を隔てる大きな違いは何なのかをひたすら考えていた時期があった。




独立前に所属していた会社がスタジオレッスンとして、複数のお客様へ集団で行うグループレッスンを提供する事業の形態から、個別にお客様をしっかりフォローするパーソナルジムへと業態を変換することを始めた時期です。


その時の私の上司は、お客様を得るためには実績が必要だと考えたため、ボディメイクコンテストでの受賞実績を作りを始めた。そのため仕事と並行して、自己トレーニングに邁進する日々を始めることになった。もちろん、私も同じ船に乗る同士として、同じようにコンテストで勝つためのトレーニングを始めた。

レッスンの合間にちょこちょこトレーニングはしていたし、ある程度の知識は持っているので、筋肉を増やすも、脂肪を削ぎ落としてパリパリに減量することもインストラクターの駆け出しの頃よりは、そこそこはできると思い込んでいました。



しかし、実際はそうはうまくいかなかった。



どんどんトレーニング量は増えるが、筋肉が増える実感がない。

それなら食事の内容がまずいと考え、摂取タンパク質量を思い切り増やしてみたが、体調が悪くなるばかりで筋肉は増えない。

トレーニングの頻度が少ないと考え、毎日仕事の合間を縫って数時間筋トレをしたが変わらない。

とにかく環境や道具に違いがあると思い込み、マシンを変え、トレーニングギア(道具)やエクササイズの種目を変え、具体的な方法を変化させ続けた。

サプリメントとして、プロテインはもちろんBCAA、EAA、グルタミン、クレアチン、アルギニン、ビタミン、ミネラルありとあらゆるものを試した。



それでも成果が出ない。



その傍らで筋肉をどんどん増量させ、コンテストでも頭角を表す上司。

それに対して

筋肉が増えず、もがいているだけで、コンテストでも全く成果がでない自分。



3年経った頃にはその差はかなり顕著なものとなる。



とにかく焦っていた。

そしてどんどん疲れていった。

しまいには結果を出すための前向きな考えは出なくなっていた。

できない理由をたくさん探して、できないことを正当化する言葉ばかりを口にしていた。



「有酸素運動のレッスンの本数が多いから自分は筋肉が増えようがない」

「もともと遺伝的に線が細い体で、食べても食べても身につかない体質なんだ」

「お金がないから学ぶこともできない。だから自己流で何とかするんだ」



気づいたらこのような言い訳じみた言葉ばかりになっていた。

こんな気持ちで取り組んでいたら、成果なんて出るはずがない。

しかしそんな追い込まれている心理になっていることすら、自分では気づけていなかった。



不貞腐れるようになってきたその時、体調を崩し吐き気と倦怠感で体が限界を主張し始めた。

その時に初めて一度立ち止まって、がむしゃらにもがくことを一時的にやめることができた。

数日仕事や筋力トレーニングを休み、体調が回復し始めて、思考が正常に戻り始めたその時、

初めて冷静になって、現状を見ることができた。

内省をしたのだ。



すると、こう自分の中に見えてきた。

「方法や、やり方の問題ではないな」

「根本的な本質的な何かが違う」



まずは状況の整頓から始めた。

上司:筋肉がついた、減量もでき、実績もある、言い訳もなく黙々と取り組む

自分:筋肉増えてない、減量も中途半端、実績なし、言い訳や弱音ばかり、できない理由探しをしている


※ボディメイクコンテストは、筋肉の量と形、浮き出ている筋肉間の溝の鮮明さ(カット)を競う競技です。競技の日程に合わせて筋量を極限まで増やします。その筋量をなるべく維持したまま体脂肪を極限まで落とすために減量を行う。徹底的に脂肪を削ぎ落とすと男性は3%台、女性では10%台前半になる



ぱっと見、やっているトレーニングも、ギアも、サプリも頻度もそこまで差がなかった。

何が違う?

どう違う?

行動と使用しているもの環境はそれほど差が見つからない。

やっていることが同じならあと違うのは・・・

残っているのは・・・


頭の隅の隅にあったワンフレーズがふと蘇った。

過去に書物で読んで記憶した記憶もないような、頭の容器の奥底で茶渋のように何となくこびりついていたいた言葉を思い出した。


「愚者は細かな方法やメソッドを探し、ひたすら具体的な行動ばかりを思案して、暗中模索を始める」

「賢者は視座を高くし、もう一つ上のステージからの目線で状況を視覚化する」と。



まさしく自分は愚者のやり方をしている!

ここで初めて気づいた。

やっと気づいた!


自分は視座が低く見えている範囲が狭い。

具体的な行動ばかりを探し彷徨っているなと。



理想を叶えられている人は、叶っていない人と決定的な思考方法やマインドセットに違いがある!


今回の私の体験で得られた重要なポイントは、内省しないと気付けないと言うこと。

答えは自分の中にある。

道具や方法、成功している他者などの自分の外に目を向けているうちは何にも気付けない。

気づきを得るために、落ち着いて内省をする必要があるのだ。

視座を上げて、上から俯瞰するように自分のことと、自分の状況を見渡さないといけない。



しかしまだ気づけただけで、変化が始まったわけではない。

変化の兆しが起きただけ。

これから、具体的に何をして成果に結びつけていくのかを考えていかねばならない。



さらに内省を深めていくと、お客さまから普段いただく質問


・なりたい体型になっているか?

・なれていないか?


・快適に動く体か?

・痛い重い辛いを感じる不快な体か?



この比較と、過去の私と上司の比較が同じ構造だと気づいた。

そこから、どちらのケースにも共通した要素をピックアップし、それをわかりやすいシンプルな言葉に変換してみた。



・理想を叶えている

・理想が叶えられていない



結果が出る思考と出ないの思考の差は何なのか?

理想が叶う、叶わないの差はいったい何のか?



この両者の違いは、二つの切り口から違いが説明できる。


1、結果にフォーカスと過程にフォーカス

2、固定マインドセットと成長マインドセット




今回の記事はここまで。

ここから先は次からの3記事の連載で、私が見つけてきた理想を叶えるための具体的な手順や思考法をお伝えしていく。

前・中・後編に分け、理想を叶えることができる思考の完全ガイドをシェアしたいと思います。




前編は 結果にフォーカスと過程にフォーカスの特徴の説明


中編は 固定マインドセットと成長マインドセット


後編は 理想を叶える思考への変化のさせ方

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