私の仕事の大半が教師・講師業です。
19歳から様々なジャンルを教え始め、現在42歳までの23年間、ずーっと人に教えることを仕事としてきました。
肩書きはインストラクターだったり、先生だったり、コーチだったり多少の変化はありますが。
19歳〜26歳まで体育教室で3歳〜12歳までの生徒を年間130人
25歳〜現在までストリートダンスの5歳〜70歳の生徒を年間70人
小学校(日進市の全小学校)でダンスのレッスンを8年間で数千人に
21歳〜現在までフィットネススタジオでは少なく見積もっても、万単位の成人の生徒に教えてきました。
今ではビジネスコンサルや健康セミナー講師や、メンタルカウンセラー、コーチング等、悩める大人たちにも講座やレッスンもおこなっています。
おびただしい人数の成長を長期間、間近で見てきました。
そんな私がこの講師業の23年間で見出した、成長を最速に爆上げする方法を今回はお伝えします。
まず初めに最も成長が遅い人の特徴を挙げます。
・まず考える
・失敗を避ける
・すぐに我流に走る
・言い訳が多い
・先読みしすぎ
・成果よりもやった感(頑張ります!が口癖)
・量より質
・完璧主義
・量の圧倒的な不足
・強い承認欲求
・「好き」ではなく「やった方が良い」で取り組む
この要素が多ければ多いほど、成長は遅くなります。
先ず上記の特徴は子ども向けのレッスンでやりたくもない習い事に、親のエゴで強制的に教室に入れられた子どもたちによく見られます。
好きでもないことを嫌々やらされているだけなので、成長が遅くなってしまうのは当然のこと。
これでは自分が好きだからやっていて、成長していくのが楽しい!の価値観は育たない。「一生懸命取り組んでいるとお父さんお母さんが喜んでくれる」という、自分以外の人間がどう思うのか?が最優先であるという価値観が出来上がります。
つまり、親にどう思われるか?そこに思考がいってしまうクセがついているのだ。
そりゃ成長するはずがない。
自己の成長を最優先に考えるのではなく、他者(親含め)からの承認が最優先なのだから。
このような子どもは褒められていないと、練習や鍛錬に取り組むことがどんどん嫌になってきます。自分が上手になったかどうか?にはほとんど意味がなく、他者から認めれられたか?が最重要なのだから。
極論、全く練習せずサボっていても褒められさえすればOKなのだ。
さらに講師や仲間から「もっとこうした方が良いよ」の言葉を、「教えてくれてありがたい!」とはならなくなる。逆に「けなされた!」と思ったり、叱られたり、上から言わたと受け取ってしまったりする。ひどい時には攻撃されたと受け取ることもあります。マウントを取られた!と憤ることもあります。指導を受けると、なぜかどうしてか嫌な気分になるのです。
講師の立場からすると、こういった子どもは(成人も)可愛くない。
教えると、機嫌が悪くなる。
褒めてもらえない練習や学習には取り組まない。
その態度のせいで教室全体の雰囲気も悪くなる。
それならばあまり構わないでおこうとなる。
講師も人間だ。素直な子どもは可愛く見えるし、そうでない生徒は可愛くない。
そして放っておくと、今度は構って欲しさに、気をひくような行動をする。
わざと目立つような妨害を始めたり、声を上げたり、全く筋違いな質問をして見せたり。
実は子どもだけでなく、大人にもこのようなパターンはよく見られます。
先ほどのような状況で育ち、そのまま大人になった人にも同じ傾向が当てはまるのです。幼少期に厳しく親に育てられ、親のエゴの元で育った人も、大人になった際に同じような兆候を示します。
敷かれたレールの上をひた走り、他者からの承認を求めることを最優先とするのが一番大切なことであると価値観を育まれた。そのなれの果てに出来上がった他社承認が必須な大人。
褒められることと、承認されることを求め、完璧に他者の要求に応えることを最優先にする人間。
私のクラスでも、教えると機嫌が悪くなる〜構って欲しさに気をひく行動に走るという上記のパターンを辿る人が後を絶たない。
しかも本人に自覚はないことがほとんど。ほぼ無意識でおこなっている。
自分に注目が向いているか?愛されいるか?の確認をするための行動、心理学的には、これを’’試し行動’’と呼びます。
常に完璧を求められる(完璧でないといけないとの思い込んでいる)ので、上手くできない状況を極端に嫌います。
なので、何かに取り組む際にまず考え出します。
(どうやったら失敗しないか?)
(一度も失敗することなく成功させるためにどうしたらいい?)と。
もしその取り組みで、失敗した際に自分の尊厳が落ちないように、前もって言い訳をします。
「今日は本調子じゃない」
「できるようになってから来ます」
「私は昔から何やってもダメなんです」
「私ってほら、鈍臭いでしょ」
「まだ本気を出してないだけ」
「もうやめときます」(後で一人でやろう)
わざと本道でない、邪道なやり方を選び(無意識に)だからできないのだ!と誇示したりもします。
私の能力が低いのではなく、やり方が違ったからいけないのだと。
そして、一発逆転でいきなりマスターすることを夢見ており、簡単な解決方法を模索します。
「何かコツはありますか?」
「簡単にできる方法はありませんか?」
「私にでもできますか?」
裏技、起死回生、一発逆転、簡単に、誰でもできる
これらのワードが大好物です。
さあ、ではここからが本題です。
ここまでは成長が遅い人の特徴とそのような人が出来上がるまでの流れを説明しました。
今度は成長を最速にするにはどうしたら良いのか?について進めていこう。
答えはシンプルです。
ここまでの話の逆をすれば良いのだ。
先ほどの成長が遅い人の特徴を全てひっくり返すとこうなる。
・考える前にまず動く
・失敗を求める
・最初から型にはまる
・言い訳なし
・動きながら思考を回す
・成果を求める
・質より量
・不完全な状態で披露する
・圧倒的な量をこなす
・他者承認ではなく自己承認
・「やった方がいい」ではなく「好き」で取り組む
これらの要素をシンプルにまとめると
「失敗を最速で繰り返す」
「Don’t think. Feel.(考えるな、感じろ)」
「基本の型に忠実に」
「好きこそものの上手なれ」
このあたりだろう。
今まで私が見てきた数多くの生徒たちの中でも、伸びる生徒はやはりこのような特徴を持ち合わせていた。
とにかく、初速が早い。
取り掛かるまでが早い。
「こういう手順ですよ〜」の説明が済めば、すぐさま取り掛かる。
そしてすぐに失敗し、その後に微調整をしてまた失敗。
これを延々と一人で繰り返す。
失敗しても恥ずかしがったり、後悔したり、他人からの見られ方を気にしたりは一切ない。
ここが味噌なのだが、成長効率を最大化するために同じ練習の取り組みをすることは一切しない。やってみて「違う」と感じる方法は、もう違うと知っている事である。なので、既に試して、正解ではないと知っていることは2度と繰り返さない。間違ったことを繰り返してしまうと下手な動きをクセ付けてしまうリスクもあり、最もしてはいけない施策の一つとなる。
ではどう練習するのか?
成長の早い人は、一つ前の施策から1割ほど変化を作り、徐々にやり方をずらしていく。
これにより大まかな、正解への方向性を見定めていくのだ。
そしてもう一つ味噌がある。
未完成(30%ほどの出来)の状態で、講師(メンターや上司など)に披露することだ。
そうすることで、最初に走り始めた方向性が間違っていないかの確認ができる。
もしかなりの時間と労力を割いた後自分の思う成功に近づいた段階で、方向性が違うことが発覚してしまうと、その時にはかなりのロスが発生してしまう。
それを避けるために、未完成で披露をするのだ。
こうして少しずつの変化をつけて試行錯誤を繰り返しながら、こまめに披露して人に見てもらうことで、最速で的確なポイントやちょうどいい塩梅にたどり着いていく。
このような最効率な進め方を誰よりも大量に繰り返していくことで、どんどん基本の習得をしていく。
もう一つ大事な要素は「好きであるか」だ。
好きで行うものは、無意識に大量な繰り返しが可能となる
好きで好きで仕方ないので、頑張ろうともせず気付けば膨大な時間、そのことに没頭してしまう。寝ても覚めてもそのことを考えている。
「やらされている」「やっといた方が良いからやる」こういった人と、好きでやっている人とでは練習量が桁違いになる。
やらされてやっているということは、やりたくないことを頑張って我慢してやっているということ。
やっといた方が良いということは、損得勘定が働き、好き嫌いの観点を度外視しているということ。
そして「好き」の真逆にあるものは「頑張り」である。
好きなものにはそもそも「頑張る」という感情は皆無なのだ。
「頑張る」という行為は我慢してやり抜くというものだ。
実は「頑張っている」という状態は「本心ではやりたくないこと」に取り組んでいる証拠なのである。
「頑張る」という言葉を辞書で引いてみよう。
1、困難にめげないで我慢してやり抜く
2、自分の考え、意志をどこまでも通そうとする
3、ある場所を占めて動かないでいる
とある。
その取り組み、
頑張っている時点で、好きではないのだ。
頑張ってやっている程度では、しれているのだ。
今あなたが取り組んでいることが、好きでやっているものなのか?を知りたかったら、自分にこう問いただせば良い。
「頑張ってやっていないか?」と。
「頑張ってない」と即答できるなら、安心してください。本当に好きなものです。
もしあなたが成長が人よりも遅いなぁと感じるのなら、
ここ最近、全然伸びている感がしないなぁと思うのなら、
今回の成長が遅い人と早い人の特徴を参考に、取り組み方を考え直していただきたい。
そして、本心から好きだと思えるものにのみ取り組んでいただきたい。
次回は「守・破・離」について語ろうと思う。
何かを成長させて、その先に習得させるためには、必ず基礎と基本が必要となります。
基礎というのは「いしずえ」であり、基本を覚えるための根源の部分となります。
その基礎固めの方法についてがテーマとなります。
更に詳しい説明はプロフィールより
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そんな健全さからは、状態の優れた身体が
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